PS設置後方排気型の給湯器の取替工事。既設GQ-1637WS-TB→GQ-1639WS-TB-1に交換

長久手市でPS設置後方排気延長タイプの給湯器の取替工事をさせていただきました。

既設はノーリツ製の GQ-1637WS-TB → 今回は後継商品の GQ-1639WS-TB-1 に交換しました。給湯器の後方に排気筒が接続されているPS設置後方排気型の商品です。排気筒の直径が80mmのため交換できる機種が限定されます。

今回の取替えでは取替用の金枠が寸法的には再使用できます。今回はいわゆる芯ずれタイプの金枠(排気筒の中心が金枠の中心からズレているタイプ)でしたので、既設の金枠が再使用できる給湯器を選びました。

PS設置後方排気型は給湯器の裏側に排気筒が接続されています。給湯器の交換工事をするときにエントツを抜き差しする必要があるため、エントツの点検スペースが無い設置状況の時は給湯器の裏側に入る必要があります。(ほとんどの場合で点検スペースがありません)

▼既設:ノーリツ製GQ-1637WS-TB PS設置後方排気型(エントツの点検スペースなし)

既設:ノーリツ製GQ-1637WS-TB PS設置後方排気型(エントツの点検スペースなし)

▲正面の扉を外した状態です。

給湯器の裏側に排気筒がつながっています

給湯器の裏側に排気筒がつながっています。排気筒にはリベットが打ってあるなど何らかの抜け防止用の措置がしてありますので正面側から引っ張っても基本的に抜けません。

▼今回は完全に壊れていたので、まず貸出用の給湯器を仮設させていただきました。(設置できる場合無料)

PS扉内後方排気型は基本的に受注生産なので完全に壊れている時はまず貸出用の給湯器を仮設させていただきます。(設置できる場合無料)

▼給湯器の裏側に入って排気筒工事をしているところ

給湯器の裏側に入って排気筒工事をします

このような現場にも対応できるよう、狭い隙間に入る特殊な訓練をしています。

少し前のマンションでは排気筒の点検口がついていないケースが多くあります。PS設置後方排気タイプの取り替えでは排気筒の取り外し、取り付けが一番の難関です。

配管がつながってる状態だと体が入りませんのでまず配管を外し、必要がある場合はガスメーターを一時外したり電気メーターをずらしたり。またどうしてもという場合は電力会社に依頼して電気メーターを一時取り外してもらったりします。

それでもどうしても交換できないケースもあります。

▼取替え完了 GQ-1639WS-TB-1 後方排気タイプ

取替え完了 GQ-1639WS-TB-1 後方排気タイプ

取替え完了 GQ-1639WS-TB-1 後方排気タイプ

施工費、必要部材について

PS扉内後方排気型の交換工事の施工費は別途見積もりになります。エントツの点検口が無い建物が多く、各お客様の設置状況によりどのようにして給湯器の裏側に入るかが変わってくるためです。

大変恐縮ですがごくまれに施工できない場合もあります。お見積もりは無料ですのでぜひご一報ください。

今回の工事で必要な商品、部材は【ガス給湯器本体+リモコン】です。取替用の金枠は既設を再使用。

ご参考 PS扉内設置後方排気型の給湯器で交換ができない場合について

PS扉内後方排気型の給湯器の交換ができるかどうかは現地確認(給湯器の裏側)をしないとはっきりしません。表側から見ただけではわかりません。

PS扉内後方排気型の給湯器で交換ができない

▲後方排気で交換できない例(表から見ても判断できません)

どうしても交換できない場合、交換できない原因(理由)により対応が変わってきます。

後方排気で交換できない例(表から見ても判別できません)

▲この現場では建物を新築した当時から給湯器後方の排気筒用のスペースが不足していたようで、新築時からアルミダクトを変形させて接続していたと思われます。(写真をクリックすると拡大表示します)

この場合、別のところに排気筒の穴を開けるとか、建物側で何らかの対応をしないと給湯器の交換ができません。そのための余分にかかる費用を現在の入居者さん(区分所有者さん)が全額負担するというのは個人的には違うように思います。

そのため、【建物の管理会社さん】経由で【入居者さん】と【建物を建てた建築会社さん】、【建物の管理会社さん】がお話し合いの上、給湯器の交換方法、余分にかかる分の費用負担についてご相談いただくようアドバイスをさせていただきました。