ふろ給湯器の『オートタイプ』と『フルオートタイプ』の違いはよくお問い合わせがあります。違いが分からないまま設置すると問題が発生する場合がありますので注意が必要です。

『自動足し湯機能があるかないか』といった違いなのですが、当社ではお使いになる方の使い勝手と追い焚き配管の状況で適切な方をおすすめしています。

基本的に、現在お使いのふろ給湯器がフルオートタイプでしたら、フルオートタイプで交換した方が良いと思います。

『オートタイプ』には浴槽の水位を測る『水位センサー』という部品が無いため、浴槽の水位を測る事ができません。そのため『自動足し湯機能』がありません。

ふろ給湯器『オーT-タイプ』の説明

オートタイプはお湯をためる量の設定は湯量(180リットルとか)で設定します。


『フルオートタイプ』には浴槽の水位を測る『水位センサー』という部品があるため、浴槽の水位を測る事がでます。そのため『自動足し湯機能』があります。

ふろ給湯器 フルオートタイプの説明

フルオートタイプはお湯をためる量の設定は水位で設定します。(下から3番目の水位とか)

『自動足し湯機能はいらない』とおっしゃるお客様も多いのですが、現在フルオートタイプをお使いの方がオートタイプで取替すると使い方によってはかなり不便になってしまいます。

フルオートタイプとオートタイプの具体的な使い分け

具体的にはご家族が多くて入浴時間がバラバラの場合と、単身またはご高齢者さまのお宅で残り湯を翌日に沸かしなおしてお使いになる場合はフルオートタイプがおすすめです。

特にご高齢者さまの世帯では残り湯を翌日に沸かしなおしてお使いになる場合が多いようです。フルオートタイプは『自動足し湯機能』があるため、残り湯を沸かしなおす場合でも、浴槽がカラの状態からお湯をためる場合でも『自動』ボタンを押すだけです。

オートタイプだと浴槽がカラの場合は『自動』ボタンでいいのですが、残り湯がある場合は残っている湯量によって『おいだき』ボタンを押したり、自分で足し湯をしてから『おいだき』ボタンを押したりと使い方を変える必要があります。

わかりにくいためご高齢者さまにはフルオートタイプをおすすめしています。

おいだき配管の技術的な問題で『オートタイプ』をおすすめする場合もあります。

フルオートタイプは給湯器の中にある水位センサー(圧力計)で浴槽の水位を測っているため、経年劣化で追い焚き配管の気密性が悪くなってくると安定した水位で止まらなくなる場合があります。

取替前の給湯器がフルオートタイプで、浴槽にたまるお湯の水位が安定しない場合はおいだき配管の劣化の可能性もあり注意が必要です。(おいだき配管の劣化が原因の場合は給湯器を取替えても症状が改善しません)

そのため、築年数や追い焚き配管の材質、配管ルート(おいだき配管が土中に埋めてあるかどうか)などによって、上記をご説明の上『オートタイプ』をおすすめさせていただく場合があります。